意味性認知症の夫との闘病記

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zoom RSS 病名がわかるまでの苦悩

<<   作成日時 : 2015/05/07 23:41   >>

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2007年5月28日、夫は自分の運転でK病院に、
1泊2日の人間ドックに行きました。

その日の夕方、担当の看護師さんから自宅に電話が入りました。

奥さん、驚かないで聞いてください・・・
脳ドックの結果、認知症の疑いがあるので宿泊の許可ができません。
迎えにきてください。


迎えに行き、翌日残りの検査を受けました。
ドック担当の医師は、長谷川式簡易検査の点数が「17点」で、
アルツハイマー中期になると夫と私に告げました。
そして、どこか専門の病院に行くように言うので、
ここで診てくださいとお願いすると、
神経内科では初期の患者のみで、それ以外は精神科になるとの事。
精神科の予約に行くと早くても1か月後になると言われました。

1か月も何もしないで待つ事なんてできません。

6月11日、N病院の神経内科に行き人間ドックの結果を伝えました。
簡単な検査がありました。
夫は野菜の種類が答えられませんでした。

医師は、う〜ん・・・別に心配しなくていいんじゃない?
名前が出ないなんて事は誰にでもあるよ。
野菜の名前は、男は料理しないからね!と言いました。

私は、こちらでもMRIを撮ってもう一度検査して下さいとお願いしました。
医師は奥さんみたいな人がいるから、
日本の健康保険は赤字になるんだよ! 
と言い、そんなに心配なら精神科に行きなさいと言われました。

会計で待っていると、もう13時を過ぎていました。
夫は、『 あ〜もう 3時だ!』 と言うのです。
時計も読めないのに、
これがどうして心配ないと言えるのか途方に暮れました。


毎日インターネットで夫の症状を調べましたが、
なかなか同じものはありませんでした。
その頃の私は、認知症と言えばアルツハイマーだと思っていました。

ある日、愛媛大学の田邊敬貴先生の記事を見つけ、
その中に 『 語義失語 』 という文字をみつけました。
言葉の意味がわからないことを、『 語義失語 』というのだそうです。

これだ!
見つけた!と思いました。
次の病院でも異常なしと言われたら、愛媛大学の田邊先生に診ていただこう。
少しだけ、暗闇に明かりが見えました。


6月29日、予約していたK病院の精神科を受診しました。
約1時間かけて、丁寧に診察してくださいました。
夫は待合室で待つように言われ、私が話を聞きました。

かなり進行したアルツハイマーで、
個人差はあるが約1年で寝たきり、3年位で亡くなるでしょうと言われました。

そんな事を言われて泣きそうになりましたが、きっと違うと思い我慢しました。

私は自分が納得するためにも、
他の病院でもう一度検査をさせたいとお願いしました。
先生は、どこへ行っても結果は同じだと思うが、まだ若いし、
大学病院だと治験薬があるかもしれないので紹介状を書きましょう・・・
と言ってくださいました。


7月3日 紹介状を持ち大学病院受診

簡単な検査とMRI画像を見て、
アルツハイマーではないと思うが珍しい頭の型なので、
入院して検査をしてみましょう、と言う事になりました。


約1週間の入院で「側頭葉認知症」と告げられました。
その後、詳しい検査をして『意味性認知症』だとわかりました。

病名はわかりましたが薬も治療法もなく、
言葉を維持するリハビリが有効との事でした。

でも、田邊先生と言うこの病気を研究されてる先生の存在を知り、
心強かったです。


後日、田邊先生が急逝された事を知り、残念でたまりませんでした。
もし生きておられたら、この病気の研究はどこまで進んでいたのでしょうか…




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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
シマウマさん、はじめまして。ゆきこと申します。
Yさんやららさんのところでお見かけしていました。

実家の母はすこしピックっぽさがあって
いまのところ情報を集めつつ見守りを続けているところです。

もし差し支えなければ
私のブログのブックマーク欄に置かせていただいてもよろしいでしょうか。(怪しいものではありません…)
http://ameblo.jp/cognitive1234/


それにしても
認知症の診断というのは難しいものですね。
アルツハイマー型だと誤診されているFTLDも多そうです。

途中であきらめず
納得いくまで受診をトライされていてすごいです。

ゆきこ
2015/05/08 08:39
ゆきこさん、はじめまして。
コメント頂いてありがとうございます。
このブログで良かったらどうぞお使いください。
私もゆきこさんのブログにお邪魔させてくださいね。
これからもよろしくお願いします。

受診は精神的に大変でした。
当時の診察は、長谷川式の点数を重視するあまり、その裏に隠れた病気を見落としているように思いました。
 
良く言われている、食べた物の名前は出なくても食べた事を忘れなければ良い…という症状も、思い込みが強すぎると誤解や偏見が募ると感じました。
夫の場合は、食べた事は覚えているけど名前がでませんでした。

もっと本人や家族の言葉に耳を傾け、適切な診断をしてほしいと願いました。
もう、8年も前の事です…
現在はどうなのでしょうね。
シマウマ
2015/05/08 21:57
シマウマさん
2007年 8年前の診断、最初はアルツハイマーといわれたのですね。
「何か違う」というのはわかります。

夫もひとりで受診。
2009年 10月でした。
通院で何度も検査に通っていました。
最初から「前頭側頭型認知症」といわれました。
薬も治療法もない。
まだ、少し変わった人、という感じで
時計も地図も楽譜も読めていたので
あまり気にせずにいましたが本人は
「治して欲しい」といっていました。
病院は8年前から、変わっていないように思います。
診断はできても、治療となると難しいですね。

らら
2015/05/10 16:55
ららさん、当時は医師でさえ認知症=アルツハイマーという感覚でした。
良く前頭側頭葉型の人は自覚症状がないって言いますが、やはり最初に異変に気が付くのは本人なのでしょうね。

私は周囲から、一番近くにいてなぜ気が付かなかったのか…と言われましたが、何だかおかしいなぁ、て感覚ありますよね。
でも、まさか認知症だなんて、この年でなるはずがないって思ってたし、万が一そうだったらと思うと恐ろしかったです。
もしまたあの頃に戻るとしたら、もう頑張れません(笑)
シマウマ
2015/05/10 23:36

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